第1章

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 さてどうするかな……せっかくの機会なんだから楽しみたいよな……小学校、は俺変態じゃないし……中学校、はプール開きにまだ早い……高校、はこの近くにないし……待てよ待てよ。たしか向かいに住んでる姉ちゃんは夜のお仕事じゃなかったか? 化粧も派手だし多分そうだよな。って事はだ、まだ寝てるかもしれないぞ。  ウッヒョー、そう猛るな相棒よ。もうそっちに顔向けるなんてお前も中々エッチだな。仕方ないからそこにするか。もう走ってるけど。  神も俺に味方してるみたいだな。今まであんま気にしてなかったが、頑張れば窓から彼女の家のベランダまで跳べるんじゃないか? しかも昨日は蒸し暑かったからな。窓、開いてるんじゃね? 窓、開いてるだろ。クーラーなんて使わねえよ。彼女はクーラーの風が苦手なんだよ。きっと。  でもさ、意外と二階って高いのな。落ちたら死にはしないだろうけど、痛いよな。だからって諦めるか? そんなんじゃ男じゃないよな、相棒。いけるいける。今の俺は彼女の裸体を見ない限りは治まらんぞ。  行くぞ? 行くからな? 三、二……一!  やばい、足滑った! ギリ手すりに届く……! あっ手すりツルツルおい!  痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!  なにこれなにこれ? 足めっちゃ痛い足めっちゃ痛い! 足折れたんじゃないの……透明だから確認できないよ。なにこれ…………とりあえず救急車、って携帯ないし。なら誰かに助けを、って声出ないし。やばいやばい。これどうすんの、マジで。死ぬの? 死ぬの?俺、死んじゃうの? 隣の家に飛び移ろうとして転落、骨折ってアホすぎだろ。しかも動けなくなって餓死とかアホの極みだろ。あっ……なんか慣れたのかな、そんな痛み感じなくなってきた気がするわ……  おっ、今日は黒か……相変わらず派手なパンツだな。  黒、黒、青、紫、赤、青、黄緑、黒、黒……黒ばっかりだよな……黄緑って見かけに合わずめっさ子供っぽいじゃん……
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