2国目 フレールマーユ

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「ようするに、旅をして唯一神様に選ばれればその者は唯一神となり、 人間の有無やその他もろもろ好きにできるということじゃ」 「それで旅をするわけですね」 「安心せい。私は非人間排除派じゃ。そなたら人間は私を唯一神にできれば存続できるというわけじゃ」 そう満面の笑みで言われてほっとした。排除されるために協力はできないもんな。 「どうして従者が必要なんですか?」 「私はこのフレールマーユから出たことはないし、人間のことはよく分からん。そなたは私と共に世界を周りサポートするのじゃ」 「なるほど。どうして俺が選ばれたんだ?」 長々と話をしていて気が緩んだ俺が、タメ口で言い終わると同時に首に鋭利な刃がつきつけられた。
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