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さっき殺されそうになった恐怖心も忘れて俺は叫んだ。
こんなおいしい話し乗らないわけないだろう!
「うむ、良い返事じゃ。では今からそなたは私の従者じゃ、心せよ。して、そなたの名は何と申す?」
今更かよと少しこけつつ一応頭を下げた。
「平山和真です。よろしくお願いします」
「長い。今からそなたはカズと名乗れ。カズよ、私が唯一神となるための手助け頼んだぞ」
長いって!カズマって長い!?
結構あっさり名前削られたよね、今!!
でもチキンな俺には何も言うこともできず、うなずくしかなかった。
その後、神が手を出しニコリと美しい笑みを浮かべたのが予想外で、手をとりながら顔が赤くなってしまったのは一生の不覚だ。
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和真、オレだよ陽介だよ聞こえてるか?
暴走車にひかれて和真が居なくなってから、もうずいぶん経つな。
和真、天国でオレたちのこと見ててくれてるか?
あの事故から和真の家族もオレも可奈も他のやつも火が消えたみたいに静かでなかなかお前が居ないことを受け入れられなかったんた。
そんなオレたちは一回忌が終わってからも、命日が来ると集まってた。
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