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陽介の肩をバシっと叩いて軽く押すと
「そうなんだよ~このチケット苦労したんだよな。
和真にもそう言ってもらえて、いけそうな気がしてきた。行って来るよ!」
嬉しそうに笑って教室から走って行った。
俺と陽介と可奈の三人はよくある幼なじみってやつで俺と陽介は可奈のことが好きだった。
思ったことがすぐ顔にでる陽介は、うまく隠してるつもりだったんだろうけど、可奈のことが好きなのもずっと前から分かってた。
…そして可奈が好きなのは陽介だということも。
「ハァー」
チクリと胸が痛むのをごまかすように大きくため息をつくと勢いをつけて椅子から立ち上がった。
「帰ろ…」
ちゃんと明日になったらあいつらのことを喜んでやらないとな。
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