1国目 地球

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「和真!」 「和真君!」 俺の視界は空と地面でぐちゃぐちゃになったあと、 陽介と可奈の涙でゆがんだ顔でいっぱいになった。 「すぐ救急車来るからな!大丈夫だから!」 「和真君!和真君!しっかりして!」 必死に叫ぶ二人を見てなぜか冷静に、ああ二人は無事だったんだな良かった、なんて思えた。 俺の大切な二人…。 「し…わせ…に……な…れよ」 最後の力を振り絞って出した声はかすれていて、陽介と可奈に届いたかはわからない。 俺の意識はそこで途切れた。
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