第1章 魔法使いになる覚悟

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だから俺は彼女を諦めることを諦めた。 気の済むまで彼女を探そう! 一生童貞でもいいじゃないか! 魔法使いになってやる! このことは誰にも言ってない。慎吾にさえ言えずにいる。 だって、ださいしかっこ悪いじゃん。 密かに決意を新たにした俺は大学に入った。 昼夜問わず人が集まるところにはなるべく参加している。 実は今日も別の集まりがあったんだけど、相手が1こ上の合コンって聞いてこっちを優先させた。 どこに行くにも彼女がいる気がして、服装に悩み髪型に悩み、身支度に何時間かかんだってぐらいかかる。いや、かける。 ようやく身支度を整えてコーヒーを飲んでるときに中止の連絡と飯の誘い。
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