第1章 魔法使いになる覚悟

18/32
前へ
/120ページ
次へ
「………好きな子が出来たんだ」 「…へ?」 この重苦しい雰囲気の中、意外な答えが返ってきて一瞬思考が止まった。 今、好きな子ができたって言ったよな?拍子抜けして変な声でたし。 こんなに深刻になる意味って?…今まで何人も彼女いたし、初恋でもない。 もしかして、男に目覚めたのか? それなら言いづらそうにしてたのも頷ける。 まだまだ偏見もあるだろうし、男の俺にはカミングアウトしにくかっただろうしな。 まあ世間はどうか知らないが、慎吾は俺の大事な親友だ。 ちゃんと理解して味方になってやろう。うんうん。それが義理と人情ってもんさ。 な?寅さん。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加