第1章 魔法使いになる覚悟

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マンションの正面には黒の軽自動車。運転席に殺気立つめかし込んだ金髪の若い男。 俺に気づいたのか、全力で“おいでおいで”している。 「遅ぇーよ、蓮!はやく降りて来てって言っただろ?着替えるのに何分かかんだよ。 指定席取れなかったら責任取れよな(`・ω・´)」 ドアを開けた瞬間まくし立ててくる声を無視して俺は助手席に乗りこんだ。 それと同時に走り出す車体。ぐんぐんスピードを上げてく。 「おっと蓮くん?俺っちを無視すんの? 髪型超キマッてんのに機嫌悪いね。そーんなに今日の合コン楽しみにしてたんだ~?知らなかった~ 中止にしてごめんねごめんね~」
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