第1章 魔法使いになる覚悟

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俺を挑発してるコイツはダチ…いや、たった今知り合いに格下げになった水野慎吾(ミズノシンゴ) 高校で知り合って3年間同じクラスだった。別の大学に通っているものの、ちょくちょく会うほど仲が良い。 慎吾のおふざけはいつものことだけど、今日はあいにく虫の居所が悪い。 運転してなかったら蹴りの一つもいれてやるところだ。 キッと睨みつけると「おー怖い怖い」なんて舌をペロッと出しておどけている。 はあ… コイツに何を言っても意味がない。 文句の一つも言う気がすっかり失せてしまった。ここにいることを猛烈に後悔する。 10分前の自分が恨めしい。
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