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とある場所で女の子が突っ立っていた。
そこに一人の男が近づいてくる。
「またココにいたのか…ほら、帰るぞ」
「…いや」
「寒くなってきたし…このままじゃ風邪ひくぞ?」
「…慣れてる。ずっと待ってるから…そうしたら来てくれる気がして…」
「っ!…いいかげん目を覚ませ!いくら待ってたって来るハズがないんだぞ!」
「…あなたになにが分かるの?」
「…分からない…けど!いつまでも寒空の下で突っ立ってるお前を放って置くわけにはいかねぇよ!」
「…帰って」
「…は?」
「いいから帰って!私はココで、ずっと待つって決めたの!」
「だけど!」
「来るかもしれないじゃない!私は少しでも可能性がある限り諦めない!」
「~!!…そんなに、そんなに夢中なのかよ…!お前の中では俺の事なんて眼中に無いってのかよ!」
「!?…え…?」
「…っ…くそ…なんで…なんでだよ!
UFOなんていくら待っても来るワケねぇのを…どうしていつまでも待とうって気になれるんだよ!」
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