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「逮捕されることを恐れているのか…いたずら感覚なのか。実際にその気はないのか。ま、犯人にしか分からない事ですけども。ですので、そう言った過去の事例も踏まえますと、お嬢様に対して、本当になにかが起こるとは考えにくいのです」
と柚原さんが、顎に手を当てた。
そして彼の隣で、咲夜さんが
「朱莉さんへの脅迫事件は、俺も、捜査課から聞いてますよ。いつもあと一歩及ばずってとこらしいですね」
と言った。そしてお父さんが
「備えあれば憂いなし。しかし油断は禁物だ。乃愛ちゃんには咲夜くんがついている。どうだね?乃愛ちゃん」
と私を見つめる。
「わ、分かりました。そこまで言われるのなら…。やってみます…」
こうして私は、七ツ菱ホールディングス社長の社長令嬢として、パーティーに出席することが確定した。
SPの咲夜さんと”婚約者のフリ”をしながら・・・。
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