第1話 母、再婚宣言しちゃいます?

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福岡県の、ある田舎町。 辺り一面、田畑しか見えない景色の中に、一軒家がポツンポツンと並び立つ。 中でもキャベツ畑の隣にある小さな二階建ての一軒家は、今にも崩れ落ちそうだ。 「ただいまー」 私が家のなかに入ると、台所で料理をしている、いつもの母の姿があった。 「あら、おかえりなさい。乃愛」 高校生になって新しいカバンを買えなかったから、中学生のときから使っている、ボロボロのスクールカバンを床に置く。 「水やりしてくるね!」 と言って、私は家の外に出た。 家の前のキャベツ畑には、収穫間近のキャベツが並んでいる。
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