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畑では、ちょうどおばあちゃんが肥料をかけていた。
「乃愛ちゃぁん、おかえりぃ」
「私も手伝うよ!」
「ちょうど良かったぁ」
我が家は、このキャベツ畑で収穫されるキャベツで、農家を営んでいる。
私も学校から帰ると手伝う。祖母も体力のある限りは手伝っている。
私は、小学生のときに父が他界してから、祖母と母とともに三人で暮らしている。
この一軒家は母の実家、すなわち祖母の持ち家だった。
ここは人口一万人ほどの田舎町だが、町の人達は良い人ばかりで、貧しいながらも、毎日楽しく暮らしていた。
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