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私は五秒ほどポカーンとしてから、叫んだ。
「え、えぇー!!」
「乃愛ちゃぁん。ばあちゃんとは、もう一緒に暮らせなくなるけど、しっかり頑張るんじゃぞぃ。ばあちゃんはこの家を守る!」
「それにしても、まさかこの歳で東京に住むことになるなんてね~」
と母が、たくあんを食べながら言う。
「って東京なの!?」と私。
「そうよ。細かく言うと、杉並区よ!」
「お相手は、あの『七ツ菱ほーるでぃんくす』の社長さんだからじゃ!」
とおばあちゃん。
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