第5話 狙われています?

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私の叫び声を聞いた咲夜さんは、 「ったく。これだから、”成り上がりお嬢様”は…。あのな、偽名を使うのは、この世界ではよくあることだ。それに俺は、元は総理大臣の娘のSPをしていてた人だから、”そっちの人間”にはある程度顔は割れてる」 と、前方を見たまま話した。 (いま、成り上がり…とか言った?) 私は複雑な感情を抱きながらも、反論はしないことにした。 だって、間違ってない。 「とにかく、間違えないようにだけ気をつけてくれよ」 「わかりました…。頑張ります」 そして信号が青になり、咲夜さんは再びアクセルを踏み込み、車は走り出した。 と、そのとき。 キキィーッ!!! 「!!? きゃあ」
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