242人が本棚に入れています
本棚に追加
車から降りた私は、咲夜さんと並んで駐車場内を歩きながら、ずっと気になっていたことを聞いた。
「それ以外に なにがあるんだよ」
(やっぱり・・・)
「あとおまえ。頭伏せてろっつったのに、全然伏せてなかったじゃねーか」
「わ!ごめんなさい」
「相手が銃でも持ってたらどうすんだよ」
「えっ」
「まぁそれは言い過ぎか。とにかく今後、俺の指示には従うように。わかったか?」
「は、はい…」
私は憂鬱な気分を覚えながらも、咲夜さんと並んで歩き、ホテルのなかに入った。
エレベーターの前に立ったとき、咲夜さんが突然、私の肩に、私のからだを抱き寄せるように手を乗せた。
「――え?!」
最初のコメントを投稿しよう!