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「……彼女だったら……の話しだろーが! 初めての恋人が、男って!! いいわけないじゃん!!」
しかも、しかも……今の状態ならば、一方的に高田のペースにどっぷり乗せられてる感じだしなぁ……。
「えー? だってここ、男子校じゃん。そう考えると、高田ってイイ線いってるよ」
「お前……他人事だと思って……」
そうだな、確かに高田はゴツイ奴じゃなかったから、まだ良かったけど……。どっからどう見てもあいつは、男だよぉぉぉ……。
あれが、女の子だったらなぁ……。
なんて、物思いに耽ってると、
『お前が望むなら、オレ……セーラー服でも、、何でも着て、女装してきてやるから』
といった、数時間前の高田の言葉が頭を掠めて、その場で首を思いっきり横に振った。
「ど、どうしたんだ? 麻生……」
勿論、オレの頭の中を読めない春野は心配してたけど、声からして、面白がってる感じだ。
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