其の1.始まりは、ここから

4/8
178人が本棚に入れています
本棚に追加
/119ページ
   「麻生、頼みがある」 「はい」 高田にそう言われた瞬間、俺は適当にはいはいと言って、この場を乗り切ろうと思った。 「ちょっと面倒なんだけどさ」 「はい」 「っていうか、本当はこんな事、言ったってしょうがないと思うんだけど……」 「はい」 「やっぱこっちの方が、ラクになるかなーって思ってさ」 「はい」 「何かあんまりいいのが思い浮かばなくて……それで、この際だ! と、思って決意した訳」 「はい」 「だから、単刀直入に言うけど、 オレと、付き合ってくれ!」 「はいっ!」 …………。 …………。 …………。 …………。 …………。 …………。 えぇーー!?
/119ページ

最初のコメントを投稿しよう!