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暫くして、制止した俺の手を自分の口から離し、高田は言った。
「麻生ったら……照れ屋なんだから!」
しかも、言いながらグーでお腹の辺りをボスッと殴った。
高田、お前……何か間違ってるぞ……ぉ……ぉぉ……。
グッと痛みが来たお腹を押さえて、ちょっとしゃがみ込めば、頭上からは……。
「じゃあ、麻生。放課後、一緒に帰ろうな!」
と、元気がよろしい、高田の声が、聞こえた。
そして彼は、スキップをしそうな位な軽やかなステップで、屋上を後にする。
しかし、残された俺は……。
嘘だろーー!!!
と、叫ばずには、いられなかった。
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