保護された透明人間

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でもって、宇宙人ってやっぱり凄いわ。 多分人間じゃ滅ぶまでの間に開発も出来ない、いや、出来なかった科学技術が沢山有るの。 まあ、いわゆる絶滅危惧種って事でさ、俺は手厚く保護される身になったんだけど。 食べ物も特別に作られたよ。合成何て体に悪いって思うかも知れないけど、好物がファーストフードのハンバーガーだった俺には問題無いね。 彼等の言葉じゃチェーとか言っていたが見た目はバナナ。 皮の色が赤くて中身は紫だが、栄養価は地球人に合わせて作られていて美味い。 それに温暖な気候の場所を住処としたから、俺達には衣服も必要ない。 まあそれは俺を拾ってくれた宇宙人に衣服の文化が無いからで、俺の体に着けられていた鎧みたいな物は彼等の外骨格を飾る装飾品何だって。 うん、だからね。俺は開けっ広げな格好のままで原始人さながらの生活スタートさ。 隣の女の子も開けっ広げな格好よ。 それこそ産まれたまんまね。 今は御一人様限定だけど、常時女湯覗き放題みたいなものかな。 うん、そうだね。 俺はこの星で、この子と新たなアダムとイブになるとするよ。
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