第7章

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その先に進もうとする雄二をなんとか止めて、俺たちは身体を洗い、お風呂から上がることにする。 刹那は唯と同じ部屋にしてもらえることもなく、別の部屋を使うことになった。 もちろん他の誰かと相部屋で、俺のように家だからと個室になるわけもなく、刹那は唯が襲われるんじゃないかと必死に心配している。 お前よりは安全だと言い切る唯に刹那が落胆するのが見えた。 結局夕食後なぜか2人は俺の部屋に入り浸っている。 「なんでお前がいるんだよ。」 「雄二~唯君が酷い~。」 半泣き状態になる刹那を雄二は迷惑そうな表情をする。 イライラしているのを見ると雄二はお風呂の続きをしたかったのだと思う。 機嫌悪いな・・・。 「唯。刹那が嫌なのか?」 「当たり前です。会ったばかりであんなことする人好きになれません。」 あー、聞かなきゃよかったか。 休みの間に刹那の好感度は少しでも上がるのだろうか。 本気ならそれなりに伝わるとは思うけど。 少しすると唯が呼ばれて部屋から出て行った。 雄二と刹那が真剣に話しているから放っておこう。 「雄二。どうやったら上手くいくんだ?お前の経験談でいいから教えろ。」 「そういわれてもなぁ。」 刹那はどうしても唯がほしいらしい。 雄二に経験談を聞いたところで役に立つはずないんだけど。 「お前らなんの話してんだよ。」 「馴れ初めあたりを聞きたいなと。」
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