第7章

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「雄二。詳しく教えろ。成功例を聞きたい。」 成功例って、人それぞれ違うんだから役に立たないと思う。 俺の場合は嫌じゃなかったからという理由なだけだ。 最初の身体の関係だって、俺から誘ったようなものだしな。 「そういえばひとつ疑問に思うことがあるんだけど聞いていいか?」 「刹那の疑問・・・。とりあえず聞いておこう。」 俺は聞かないでおこう。 あまりいい疑問ではなさそうだ。 「雄二と蝶哉・・・さん。寮で同室だよな。その・・・毎日・・・やってんのか?」 「ぶっ・・・。」 「さんづけいらないよ?」 俺はノーコメントだ。 ほぼ毎日に間違いはないが・・・。 雄二は言ってしまうんだろうな。 なんせ顔に出るタイプだ。 「まじで毎日?で、どっちがどっちだ?やった感じどうなのよ?」 「毎日じゃねーよ!どっちがどっちって?」 もう俺寝たふりしよう。 全部吐かされそうだな・・・。 俺はベッドに寄りかかって腕で目を隠し、ベッドに頭を乗せて聞くだけにする。 「あれ?蝶哉寝ちゃった?」 「あとで横にさせるか。」 寝たことになっているならそのままでいいか。 こっちに質問はこないだろう。
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