第7章

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それからの残りの夏休みで目標を持った雄二の成長はすごかった。 毎晩俺を抱いているはずなのに刹那より体力があるのではと思える。 ここまで毎晩抱かれていると、何もない日があったときどうなるのだろうと少し不安にもなった。 2年になれば修学旅行もある。 雄二と2人部屋になれるかなんてわからない。 予算の都合上何人かで1部屋となる可能性だってある。 新学期まであと数日になった俺たちは、明日学校の寮に戻ることにした。 刹那が相手にされなくても、唯と離れるのが寂しいのか、表情が暗いように感じる。 俺はというといつものように部屋で雄二とじゃれあいをしている。 「雄二は卒業後ここに住むのと、他に部屋借りるのどっちがいい?道場はあったほうがいいよな?」 「ここだとほら・・・やるのに声が漏れないかとか気にならない?そう考えると他に部屋借りたい。道場はここじゃなくても師匠が目の前にいるだろ。だからどこでもいい。」 雄二がこだわらないのなら、範囲を広く考えてみよう。 まだ大学を決めるのには時間がある。 俺たちは高校1年なのだから。 チュッと雄二が軽くキスをしてきた。 はじまりの合図だ。 そのまま再び唇を合わせると今度は深いキスへと変わる。 どちらからともなく口を開き互いの舌を絡め取ると、気持ちよさに下半身に熱を帯びるのを感じた。 「んっ・・・っあっ・・・」 角度を変えるたびに、重ねた唇の隙間から声が漏れる。 少しずつキスが下に落ちていき、触れてほしい場所になかなか触れられず、焦らされている感覚がもどかしい。 早く・・・そう思うのに雄二はその場所を避けるようにして、身体中にキスを落とす。 雄二に触れられていると、全身が性感帯となってしまうのだ。
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