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ああ・・・今日もまた意識が飛んだ。
あいつはどこにいった?
夏休みに入ってから毎日のように俺を犯していく。
最初は気持ち悪さと身体のあちこちに痛みがあった。
男なのに男にヤられている自分。
別に好きなわけではない。
最初からあいつは無理やり俺を抱いたんだ。
俺たちの間に恋愛感情なんかあるわけがない。
なんのために俺を抱くのかさえわからないままだ。
父親のところに行ったのが間違いだった。
そこであいつに会ったから。
もう嫌だ。
俺は夏休みが終わる少し前には帰されるだろうけど、それまでここから出られないのだろう。
扉が開いてあいつが来た。
「ごめんな。空。動けるか?ご飯作ってきた。」
なぜか話しかけてくる声は優しい。
意味がわからない。
俺は女でもなければ、男が好きなわけでもない。
まして、入れられる側なんて・・・。
こんなこと誰にも相談なんて出来るわけないじゃないか。
「毎日毎日、俺がぶっ倒れるまでやりやがって。動けるわけないだろ。」
そう言って睨んでやるけれど、そいつは笑ってるだけなんだ。
かなりムカつく。
「だって、空が俺を誘うから、あんなに乱れて、濡れた目で見つめられて、俺我慢できるわけないじゃない。」
「は?俺誘ってねーし。何勘違いしてんの?」
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