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俺は空雅が久遠を好きだとわかってしまった。
胸がズキッと痛んだのがなぜかわからないまま、俺は今までの経緯をありのまま話した。
俺は久遠の代わりだったんだ。
この2人の出会いがどこなのかはわからないけれど、もうこれで俺は空雅との関係を、終わらせることが出来るかもしれないと思った。
なぜかわからないけれど涙が溢れてきて、あの時の言葉は嘘だったのだと思うと涙が止まらない。
結局、俺はただの道具でしかないじゃないか。
俺の愛って・・・お前の愛は俺へのものじゃなく、久遠へのものだろう。
ふざけんなって思う。
俺はただ、空雅を憎むことだけに集中した。
他の感情なんてあるわけない。
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全て話されてしまった。
もう俺は蝶哉さんの目には悪い印象でしか見えていないだろう。
嫌われ、侮蔑されてしまっては俺は生きていける自信がない。
俺の中では蝶哉さんは既に憧れだけでなく、蝶哉さんを抱く姿を思い描いている時点で、性的対象としていることはわかる。
これ以上は俺には苦痛でしかない。
空は離れていく、蝶哉さんにはもういい目では見てもらうことすらない、俺の生きる場所なんてどこにもないだろう。
自分が許されないことをしたことはわかっている。
空は身体は反応していたけれど、心では俺を嫌っていた。
脅されたから、父親のためだから、従っていただけだ。
俺は全てを終わらせようと思った。
もう俺には何もないから・・・。
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