第9章

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数日経った今日もいつもと変わらないように見える空。 何も考えないように振舞っているのだろう。 その日俺は、買いたい物があるからという雄二に付き添い学校帰りに少し遠い場所にある雄二の目的の物を置いてある店へと向かっていた。 学校から少し離れた人気の少ない場所まで歩いた時、目の前に何人もの不良たちが立ちふさがる。 こいつらあの時の・・・。 雄二はまたかという顔をして目の前の不良たちを睨んでいる。 「よお。ちょっと面貸してもらおうか。」 正直面倒だと思う。 それほど人が多いわけではないから、この場所でなら倒していっても問題ないだろうと思えた。 「この後用事あるから時間はとれないんだよねぇ。」 俺がそう言うとリーダーらしき男が前に出てきた。 後ろにいるのは同じ学校の上級生が数人と知らないやつらだ。 俺たちに近づいた男が言った。 「俺たち瀬古谷組の幹部の有木空雅さんと知り合いなんだよね。もっと酷い目にあいたくなければ俺たちについてきてもらおうか。」 こいつら空雅の知り合い? あいつガキ共ほったらかしたままかよ。 せめて躾くらいしてから休暇とってほしかった。 でも、この状況使えるかもしれない。 そう思った俺は雄二に“今は従っておこう”と耳打ちした。 「わかった。でも知り合いという証拠を見せてほしいな。」 「俺が頼めば来てくれる。いくらでも証拠を見せてやるよ。」 ニッコリ笑って言った俺にリーダーらしき男はあっさりと空雅に連絡を入れた。 リーダーがこんな扱いやすくていいのか? 数回のコールで出たらしい空雅に男は頼み込んでいた。 これ断られてんのか? こいつらも必要だから俺が話つけるしかないか。 「電話変わってくれる?」
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