第10章

21/25
前へ
/274ページ
次へ
寮に戻り夕食を終えて俺たちは部屋に戻った。 部屋に入るなり雄二が抱きしめてくる。 最近雄二の様子が変なのは気づいている。 一度話し合うべきだろうと思う。 唇に雄二の唇が重なる。 舌を絡め合い、身体が熱くなる。 「んっ・・・はあっっ・・・。」 雄二とすることは全てが気持ちがいい。 やっぱり俺が雄二を好きになったからだろう。 互いに服を剥ぎ取っていく。 吐息が混ざり合う。 裸で抱き合うと肌の温もりを感じて心地いい。 やっぱり好きだなと改めて思う。 雄二に軽くキスをして、強く抱きしめる。 「雄二。お前何か悩んでないか?それも俺に関することで。」 「やっぱり蝶哉は鋭いな。でも・・・。」 俺は雄二をベッドに押し倒した。 雄二の下半身で起ち上がるそれを口に含み刺激していく。 十分に濡れたそれは硬く大きくなっていた。 それを俺は後ろの孔へと宛がい、腰を降ろしていく。 今日は解してはいないけれど、毎日のように雄二のモノを受け入れるそこは簡単に侵入を許した。 「・・・っんっ・・・」 力を抜き奥まで入れると前立腺を刺激され吐息がもれる。 そのまま俺は雄二の顔の両側に手をつき覗き込んで問いただす。 「このまま止めるのさすがにきついけど、先に話してもらおうかな。何隠してんだ?言ってみろ。どんなお前だって俺は受け入れる自信がある。」 「俺もこのままはきついな・・・。ただ・・・。」 まだ話せないか。 「俺のことで悩んでるんだろ?だったら迷わず俺にぶつけてこい。今更何に怯えてんだ?俺は今までいろんなお前を見てきた。その全てを愛おしいと思えるんだ。どんなお前でもお前自身だろ。俺はお前を一生手離すつもりはないから覚悟しとけよ。」 雄二の目から涙が零れた。
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!

228人が本棚に入れています
本棚に追加