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それとですね。と廉が話を切り替えた。
何か情報を掴んだようだった。
「何かわかったことでもあったか?」
「はい。箕逆木組をご存知ですか?」
どっかで聞いた気がするな。
どこだったか…。
「いや。聞いたことはあると思うんだけど、思い出せない。」
「あそこは何でもありの組織ですが、最近うちのやつが取り込まれてしまったようでして、情報が漏れたようなのです。」
何に釣られたんだろうな。
見つかったらどうなるかわかっているだろうに。
「そいつ誰かわかったのか?」
「今調べてるところです。見つかり次第全て吐かせますが。」
廉はニッコリと笑って言った。
こいつは笑顔でとんでもないことやるからな。
「どうやらあちらさんはうちを取り込もうと考えているようです。」
「なるほどな。それで何かわかったのか?」
そこから聞いた話は確かにうちとは対立するだろう内容だった。
うちではやらないことを向こうは平気で取り入れる。
使えるものは何でも使う。
未成年だろうがおかまいなしだ。
きっと抵抗すれば待っているのは死。
背後にいるのが箕逆木組ならば確実に牧野が危ないと思った。
うちとしてもつぶす必要もあった。
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