第1章

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ベッドのある一室のソファに牧野を残し座る。 「牧野、川霧。2人は何が聞きたいんだ?」 「久遠はいったい何者?」 聞いてきたのは牧野だった。 見た目と周りの付き合いがまったく繋がらないのだろう。 何者ねぇ。 俺はたいしたことないんだけど。 「俺?何者と言われても。俺は久遠 蝶哉って人間だしなぁ。」 「いや…でも…。」 川霧が俺と廉と悦さんを順番に見ていく。 関係が気になるけれど言い出せないってところか。 はっきりと聞かれないのなら答える必要はない。 「久遠って何でそんなに強いの?」 「なんでって言われても、俺からしたら必要だっただけだからな。」 「俺を弟子にして!お願い!何でもするから。」 何故に弟子? そして俺が教えるのか? そういうのを教えてくれるところに行ったらいいと思うんだが…。 隣で廉が笑いを堪えていたけれど、限界だったらしく。 「あはははは・・・・。おもしれぇ~。あはははは・・・。」 廉はお腹を抱えて笑い出した。 俺は頭を抱えたくなったよ。 おいおい・・・そこ笑うとこじゃねぇだろ?
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