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ベッドのある一室のソファに牧野を残し座る。
「牧野、川霧。2人は何が聞きたいんだ?」
「久遠はいったい何者?」
聞いてきたのは牧野だった。
見た目と周りの付き合いがまったく繋がらないのだろう。
何者ねぇ。
俺はたいしたことないんだけど。
「俺?何者と言われても。俺は久遠 蝶哉って人間だしなぁ。」
「いや…でも…。」
川霧が俺と廉と悦さんを順番に見ていく。
関係が気になるけれど言い出せないってところか。
はっきりと聞かれないのなら答える必要はない。
「久遠って何でそんなに強いの?」
「なんでって言われても、俺からしたら必要だっただけだからな。」
「俺を弟子にして!お願い!何でもするから。」
何故に弟子?
そして俺が教えるのか?
そういうのを教えてくれるところに行ったらいいと思うんだが…。
隣で廉が笑いを堪えていたけれど、限界だったらしく。
「あはははは・・・・。おもしれぇ~。あはははは・・・。」
廉はお腹を抱えて笑い出した。
俺は頭を抱えたくなったよ。
おいおい・・・そこ笑うとこじゃねぇだろ?
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