第2章

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それから俺は時間のある時に2人と組み手をすることになった。 牧野が弟子にと言った後に、川霧まで俺も弟子にしてくれと言ってきたのだ。 1人でも2人でも変わらないと思った俺は了承した。 寮の部屋を使うこともあったけれど、出来ることが限られるため、廉に場所を借りてもらうこともある。 廉は情報収集に忙しい。 毎回頼める状況ではないために、広い場所を探して空き地を見つけ、放課後3人で空き地へ向かっていく。 周りからは異様な光景に見えていたかもしれない。 「なかなか強くなれない…。」 「俺も指導が上手いとも言えないからな。」 「いやいや。久遠はかなり強いよ。息切れひとつしないだろ?」 お前らの体力がなさすぎなんだと思うが、簡単には体力は上がらないだろう。 ある程度ならば、実践が一番なんだろうけどな。 あとは才能だ。 「俺は物心ついたときには、組み手なんか毎日やってたからな。」 「まじで!?俺もそんな環境ほしかった。」 「なくていいかと…。平和が一番だと思うよ?」 そうだけどさぁと牧野は空を見上げた。 飲み物を買いたいという川霧とコンビニに寄っていく。 空き地は学校からそれなりに離れてはいた。 歩いて30分。 程よい距離だと思う。
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