第2章

4/14
224人が本棚に入れています
本棚に追加
/274ページ
俺たち3人対チンピラ5人。 俺からしたら1対5でも勝てるんだが、ここは2人の経験としてもらうために温かく見守ることにする。 「俺は手を出さないから頼んだよ。」 「真面目君は喧嘩が出来ないらしい。お前らが先でも俺らは構わないぞ。」 そう言いながら殴りかかる態勢になっている。 距離が縮まる。 2人は気合でそこに立つ。 何か言いたそうにチラリとこっちを見るけれど、見ないふりだ。 「覚悟しろぉ~。ぅぉらあ。」 バキッと音がした。 牧野が殴られ倒れかける。 なんとか立ってはいるものの、反撃は出来ないでいる。 その隙に川霧も鳩尾に一発食らった。 「ガハッ…。」 「目をそらすなってあれほど言ったはずなんだけどなぁ。」 チンピラは2人は片付いたと思ったようで俺のほうにきた。 まさかこれで終わりか? そう思った所で牧野が動いた。 「ちょっと待てよ。まだ終わってねぇぞ。」 「俺もだ。まだだ。」 川霧も立ったか。 俺はまだ何もしなくてよさそうだ。 これくらいでやられるようなら何も教える気なくすぞ。
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!