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俺たち3人対チンピラ5人。
俺からしたら1対5でも勝てるんだが、ここは2人の経験としてもらうために温かく見守ることにする。
「俺は手を出さないから頼んだよ。」
「真面目君は喧嘩が出来ないらしい。お前らが先でも俺らは構わないぞ。」
そう言いながら殴りかかる態勢になっている。
距離が縮まる。
2人は気合でそこに立つ。
何か言いたそうにチラリとこっちを見るけれど、見ないふりだ。
「覚悟しろぉ~。ぅぉらあ。」
バキッと音がした。
牧野が殴られ倒れかける。
なんとか立ってはいるものの、反撃は出来ないでいる。
その隙に川霧も鳩尾に一発食らった。
「ガハッ…。」
「目をそらすなってあれほど言ったはずなんだけどなぁ。」
チンピラは2人は片付いたと思ったようで俺のほうにきた。
まさかこれで終わりか?
そう思った所で牧野が動いた。
「ちょっと待てよ。まだ終わってねぇぞ。」
「俺もだ。まだだ。」
川霧も立ったか。
俺はまだ何もしなくてよさそうだ。
これくらいでやられるようなら何も教える気なくすぞ。
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