第4章

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牧野からの視線を頻繁に感じるようになってから2週間たった金曜の夜。 その日は寝る時間になっても、俺はまだ寝付けなく布団に入って目を瞑っていた。 近くに気配を感じたけれど、殺気がないため様子見として放っておくことにする。 すると、唇に感触があり、少し目を開くとやっぱり牧野の顔がすぐ近くにあった。 牧野は俺が好きなのか? 少し考え、俺は行動に移すことにした。 牧野のいる側とは反対の手をそっと出し、牧野の頭を固定する。 ビクッと牧野が震えたのを感じた。 そのまま舌で牧野の唇を舐める。 牧野の唇が緩んだところへ舌を入れていく。 最初は少し戸惑っているようだった牧野だったけれど、少しすると慣れてきたのか牧野から舌を入れてきた。 互いの舌を絡めるように深いキスを長い時間していたように思う。 初めて気持ちのいいキスをしたと思った。 牧野は上手い。 手の力を緩めると唇が離れ、牧野が言った。 「起きてたのか。」 「牧野。前もキスしてきただろ。」 薄暗い中に牧野の顔が赤くなっていくのが見え、そんな牧野が少しだけ可愛く思えてきた。
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