第4章

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牧野は毎日教室では視線を送っては来るもののあまり話しかけては来ない。 お前それ誰かに気づかれてるんじゃないか? さすがに見すぎだろ。 どうしたらこれが変わるのだろう。 寮に帰れば毎日ディープなキスが何度も待っていた。 同室で俺が拒否しないから牧野もやりたい放題だ。 一度話してみる必要があるな。 牧野と付き合いだして10日が過ぎた頃、川霧が相談があると言って俺らの部屋に来ることになった。 帰り道後ろを歩く2人の小声の会話が聞こえてきた。 “雄二。お前久遠が好きだろ。” “なっ!!!刹那、なんでわかった!?” 内緒話のつもりだろうけれど、全部聞こえてるよ…。 “そんな熱い視線送り続けてれば周りでも勘がいいやつはすぐ気づくよ。” “熱い視線って。俺そんな見てたか?” 川霧は長い付き合いだから同じクラスじゃなくてもわかるのか。 これで少し変わるならいいけど。 それでもやっぱり話したほうがいんだろうな。 なんとなく牧野の様子だと俺が入れられる側だろうな。 まぁそこはいいんだけど。 今日はきっと川霧の相談で終わるだろう。 ゆっくり牧野と話せるのは明日以降になりそうだ。
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