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相当な運動をした後の倦怠感が身体中を襲う。
体力はあるほうなのに身体がだるい。
牧野はまだ俺の中に入れたままだ。
そのまま俺に体重を乗せ抱きしめてきた。
「久遠。綺麗だ。愛してる。」
それが俺には心地よく響いてくる。
俺は気づいた。
そうか、俺は牧野を好きになっていたんだ。
けれど、まだ牧野と同じ思いではないかもしれない。
それでも伝えようと思った。
牧野を少しでも安心させるために。
「牧野。好きだよ。牧野と同じかはわからないけれど。」
牧野の腕に更に力が入ったのを感じた。
俺は牧野を抱きしめ返した。
肌の温もりも気持ちいい。
人を好きになるということはこういうことなのかなと。
少しはわかったような気がした。
俺はいつの間にか意識を手放していたらしい。
気がつくと外は明るくなっていた。
今日はまだ平日で学校に行かなければならない。
身体に痛みはないけれど、倦怠感がかなり残っている。
出来れば動きたくない。
休んでもいいかと思い、学校に連絡を入れた。
2人で寝るには少し狭いベッドで、隣にはまだ牧野が寝息を立てている。
今まで感じたことのない感情が湧き上がる。
こいつは何があっても守っていこうと思った。
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