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後ろで雄二が開けちゃっていいの?と小声で言っているけど気にしない。
ドアを開けるとそこにはベッドの上で全裸で抱き合う龍と廉の姿があった。
どうみても行為の最中で、下半身が繋がっているのがわかる。
カチャリとドアが開いたほうを見た2人は青ざめていた。
「廉。電話したんだけど。仕事はちゃんとしろ。とりあえず向こうで待つから。終わったら来い。」
それだけ言ってドアを閉める。
その後どうしたかはわからないが、しばらくして2人が服を着て部屋から出てきた。
俺は雄二とコーヒーを作って、ソファーに座り飲みながら待っていたのだ。
「蝶哉さん。電話に出られなくてすみません。」
深々頭を何度も下げて謝る廉を許すことにした。
「何かあったかと思って勝手に入ってきただけだ。見る限り龍が電話放置させたか?」
「すみません。今後このようなことはないようにしますんで・・・。」
「やるなとは言ってない。連絡が途絶えるのが問題なだけだ。緊急事態がないわけじゃないからな。」
さっきの行為を見られた2人の顔色は戻っていない。
謝り続けて俺と目を合わせようとしない2人に、何度目かのため息が出た。
隣に座る雄二から、もしかして男同士ってのを気にしてるんじゃない?と耳打ちされる。
まさかと思って聞いてみることにした。
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