第5章

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その場で親父に電話をし、廉からの情報を伝えた。 結果、夏休みに入ったらすぐにこっちにこいと言われた。 雄二も連れてくるようにと。 もちろん龍と廉も。 今回は川霧は置いていくことになる。 後で唯には会わせてやるよと心の中で言いながら、今は目の前の問題を解決することを優先する。 電話を終えて、状況説明と、親父と話し合ったことを龍と廉に伝えた。 一通りの話が終わったところで俺は帰ったほうがいいだろうと思い、ソファーから立ち上がる。 「雄二。俺たちはそろそろ帰るか。邪魔しちゃったからな。また後でな。」 「お邪魔しました。」 雄二はペコリとお辞儀をして2人でマンションを後にする。 2人が顔を赤くして何も言えないでいたのはわかったけれど、そのまま置いてきた。 夏休み初日の朝9時に近くのコンビニでの待ち合わせになっている。 俺たちは寮に戻り部屋に入るなり抱き合った。 「俺、人のやってるとこ生で見たの初めてだ。」 雄二が俺を抱きしめながら言った。 「俺だって初めて見たよ。なんとなくあいつらの関係には気づいていたけどな。」 「まじで?俺気づかなかった。蝶哉普通に話しかけてただろ。前にも見たことあったのかと思った。」 雄二以外の男の裸を見たところでなんとも思わないし。 自分らが男同士で身体の関係があるから、特にそのあたりは驚きさえしなかった。 予想してたこともあって、やっぱりそうかと思っただけなのだ。 「そんなによく見ることができるものでもないだろ。でも俺は自分の見られるのはゴメンだ。」 「蝶哉のあの時の綺麗な顔は誰にも見せたくない。出来るなら裸だって見せたくないのに。」 裸はここのお風呂の状況からして見られないというわけにはいかないだろう。 最近では毎回雄二が一緒に入っているけれど。 雄二の独占欲は日々強くなっている気がする。
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