第5章

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今日も雄二にベッドに連れて行かれる。 俺もやりたくないわけではない。 あの快感は毎日味わいたい。 少しずつ、次の日の倦怠感は薄れてきている。 身体が慣れてきたのだと思う。 それでも今の状況を思うと少しでも身体を動かせる状態にしていたい。 舌を絡めあう深いキスが始まる。 身体が熱くなるのを感じる。 雄二に服を脱がされ、雄二は自分の服を脱いでいく。 その間も唇は離れることはなかった。 突然唇が離れ、身体に視線を感じた。 「どうした?」 「蝶哉の身体、綺麗に筋肉がついてるなと思って。」 そう言い、雄二は自身の硬く起ち上がったモノにローションを塗り、俺の中へと入ってきた。 筋肉が綺麗というのは初めて言われた。 少しずつ奥の敏感な部分を刺激される。 徐々に早く強くなっていく。 この快感を感じるたびにやめられなくなると思う。 終わるたびにもう一度と思ってしまう。 俺のほうこそ少し抑えなければならないのだろう。 溢れる快感が抑えられなくなる。 「・・・っはっ・・・っんあっ・・・・っ・・・。」 こうなってしまうと止められなくなる。 雄二に抑えろと言ったけれど俺が無理かもしれない。 「蝶哉。煽らないでよ。抑えられなくなるから。」 そうか。 俺が煽っていたのか。 雄二の頭の後ろに腕を回して引き寄せる。 唇を合わせ自ら深いキスをした。 やっぱり限界までやってしまった俺は何度目かの絶頂を迎え意識を手放した。
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