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俺は薄っすらと目を開けるとそこには耳まで真っ赤にした雄二の顔が合った。
俯いている雄二はすごく色っぽい顔をして俺を見つめてきている。
この顔に俺は弱い。
雄二は俺のものだ。
手を雄二の頭の後ろへ持っていってそのまま自分のほうへ引き寄せた。
突然動いた俺にびっくりした雄二が固まっている。
前に2人がいるのなんておかまいなしに唇を重ねた。
「やっぱ主導権は蝶哉さんなんですねぇ。」
廉の声が聞こえるけれど、放っておく。
舌を絡めて思いっきり深く長いキスをしてやると、俺の頭の横で硬く大きくなっていくものを感じた。
雄二、ゴメン。
俺の部屋まで我慢して。
唇を合わせたまま、心の中で呟いた。
複雑そうな顔をしている雄二を見て龍が苦笑いで言う。
「牧野も大変だな。煽られると抑えられなくなるだろ。わかるわかる。」
龍、何がだよ。
視界の端で、廉が横から龍を叩くのが見えた。
悪いが俺は煽ったことなんてないぞ。
唇を離した雄二が小声で言ってきた。
「ここでこれ以上すんな。俺やばいから。」
わかっててやったに決まってるだろ。
今日の夜は激しくなりそうだ。
内心俺は覚悟を決めた。
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