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実家に着くとそこには兄と茉莉さんがいた。
半分家の手伝いをしつつ、兄は大学に通っている。
まだ学びたいことがあるらしく辞める気はないようだ。
「蝶哉。久しぶりだな。そっちはお友達か?」
「蝶哉君久しぶり。元気そうだね。」
2人から話しかけられる。
兄には後で事情を説明したほうがよさそうだ。
「久しぶり。元気だよ。こっちは牧野雄二。寮で同室なんだ。友達だよ。」
兄がうーん。と雄二を見ている。
「お前。牧野圭一の弟?」
牧野の顔が強張った。
「兄を知ってるんですか?」
「やっぱりそうか。あれは気に入らないがお前はそうでもないな。」
何のことだろうか。
兄は雄二の兄を知っているようだ。
「兄貴。どんな繋がり?」
「あぁ。牧野圭一は同じ大学だよ。最近見なくなったけどな。何かに巻き込まれたとか、噂がすごいことになってんだ。俺は関わりないから知らないが。あっちから話しかけてくるけど俺としてはどうでもいい。」
兄が拒絶するタイプか。
通常人を拒絶することのない兄に、ここまで言わせるとは雄二の兄はどんなやつだよ。
「雄二。お前の兄さんはどんな人なんだ・・・。」
「外で媚でも売ってんじゃないの?家の中と外で性格違ってたから。今でも変わらないのかな。」
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