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探偵と聞くと、どんなイメージがあるだろうか?
小説やドラマなどでは、名探偵が難事件を解決する。
しかし、実際の探偵は浮気調査や猫探しが定番だ。
では、探偵の助手はどうだろうか?
あまり、目立つイメージはないだろう。
探偵のサポートをすることが一般的だ。
まぁ、探偵より目立ってはいけないし…
探偵より、推理力があれば探偵になるべきだ。
しかし、ここには不可解な探偵と助手がいた。
駅から数分の場所にあり。
立地が良く、お店も並んでいる。
そこに、6階建てのマンションがある。
1階は、保育園
2階は、弁護士事務所
4階は、物置
5・6階は、部屋を貸し出している
そしてー…3階は探偵事務所である。
山吹探偵事務所
この、マンションの管理者でもある山吹探(やまぶきさぐる)の事務所である。
「あぁー、暇だな…」
180cmもある、大きな身体をくるくる回る椅子に腰掛けているのが山吹探偵事務所の探偵だ。
28才という若さであり、肩までかかる髪の毛を後ろに軽く縛っている。
しかし、いつもだらしない格好をしていることで年よりは上に見られることが多い。
「探さん…暇なら、テーブルの上ぐらい片付けてよ」
自分でいうのもなんだが…
女の子のような、可愛らしい顔立ち。
165cmという小柄な体型。
山吹探偵事務所の助手、一助恋人(いちじょうれんと)
16才の、男子高校生だ。
ここで、住み込みで働いている。
「れーんちゃーん。お腹すいたー」
だだっ子のように、唇を尖らせながら言う。
「れんちゃんって言うな!!ってか、ご飯ならさっき食べたでしょうが!おじさんよりお爺ちゃんじゃん!!」
「れん母さん~。ツッコミ鋭い~」
「こんな大きな子供、俺にはいません!!とりあえず、そこにパンの耳があるから食べてたら?揚げて、砂糖をまぶしたから」
「昭和の母のようだね~。れんちゃん」
パンの耳を、かじりながら言う。
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