第1章 僕と君。

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「今日はここまでにします。分からないことあったら個々で訊きにきてください」 なんとか時間に間に合い講義を終えた。 ざっと生徒を見渡す。 彼らは生物に関してどれ程の興味があるのだろうかと考える。 教室の隅ではいつも生物の講義を聴きながら化物を討伐してる生徒もいた。 まあ、別に構わないがせめて捕獲にしてあげて欲しいものだ。 教室から出ようとすると生徒の声が聞こえる。 「最近、ここら辺で強盗が流行ってるんだって」 最近の流行が強盗なんて聞いたことがない。 最近の若い奴はどうこうという教授がよくいるがその人の気持ちが分かり出してることに少し傷つきながらドアを開ける。 休憩中、タバコに火を付けテレビを見る。 こんなことが今起こってるのかと現実に帰る。 そんな時にチラッと近所が映る。 さっきの強盗の話を思い出す。 「現在、犯人は逮捕されておらず。近所の小学校では警察官が常駐するなどの厳戒態勢が敷かれています」 なるほど確かに強盗が流行っている。 最近若い奴の気持ちも分かり出してることに少し喜びながらタバコの火を消した。
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