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瞬きする間に、一ヶ月が過ぎたらしい。
ああ、下の私はまだ彼のことを信じている。
だめよ、そっちに行っちゃ…!
分かっているのに、止められない。
私の手は虚しく空気を掴む。
校舎の裏に待っているのは、優等生の皮を被ったまま下卑た笑いを浮かべた彼と、まさか彼と繋がっているとは思えない半グレたち。
私は殴られた。
胸のボタンを半グレが解いて行くのを、彼が面白そうに爪を噛みながら見ている。
私は、男たちに良いようにされた…。
誰の目にも留まらない私は、ただ私の上で泣くしかなかった。
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