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二年目。
彼は転校した。
あれだけのことをされたのに、私の心はがらんどうになっている。
忘れなさい、と私は叫ぶ。
その穴を早く塞がないと、あの半グレたちのカモにされる…。
悔しい。
下の私は情緒不安定になり、とうとう半グレの差し出す白い粉に手を伸ばしてしまった。
恐る恐る、火で炙っては臭いを嗅ぐ私。
込み上げる吐き気に、袋を遠くに放り投げた。
私は知らなかった。
その粉が、一袋の損失を軽く埋められるほどの利益を半グレにもたらすことになるのだ。
それを分かっていてだろう、半グレは優しい言葉を吐きながら、口が不自然に歪んでいた。
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