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やっぱりここにいたか。
B「おーい。生きてるかー?」
俺は目の前で膝を抱えて座る涙目の少女に話しかける。手にはラッピングされたチョコを持っている。
A「うるさい。」
返ってきたのはそのまま消えてしまいそうなほど弱々しい罵倒。いつもの威勢の良さは無くなっている。
B「てっきりそのチョコはあいつにあげると思ってたんだけどな。
渡す前からビビってんなら終わりだな。」
俺がそう言うと、彼女は勢いよく立ち上がった。
A「あんたに何がわかるのよ!」
そう残して、俺の脇のすぐ横を走り抜け夜の町へと消えていった。
俺はため息をつく。
B「わからねーよ。こんなお節介しようとしてるのも、なんでこんなに苦しいのかも。」
俺はポケットから小さな茶色の固まりを取り出し口の中に入れる。
舌を満足させたそれは涙まで止めてはくれなかった。
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