一日目

2/4
前へ
/8ページ
次へ
おっす、オラ転生者!なんだかイライラすっぞ!! 更年期?違うわ!!まだピッチピチの17歳だぞこの野郎!! まあそんなことはどうでもいい。 そう、先程言った通り俺は転生者だ。転生、といっても赤ん坊からやり直しさせられたわけではない。異世界に突然飛ばされたのだ。 え?何言ってるか分からないって? 分からなくていい、俺も分かりたくない。 家に帰ってマイマザーの温かいご飯が食べたいんだ!!ただそれだけなんだ!!いや、決してマザコンとかそういうわけではない、誤解しないでくれ、だからその引き顔と3歩後ろに引いた足をもとに戻してくれ。 ゴホンッ!! 俺は今窮地に立たされている。それは、一緒に来た幼馴染みは勇者(笑)として祀り上げられているのに、俺は召し使いとして城で奴隷の様に働かされて冷たい飯を食っているということだ。これは、スイーツ(笑)では済まされない事態だ。 そんなわけで、俺は今日から幼馴染みを貶めようと思う。その為にあいつが書いている日記を盗み見る。そしてあいつの弱みを握り、立場を逆転させる。 我ながら安易な考えだとは思うが、もうこれしか思い浮かばない。 さあ、始めるぞ!!転生者の逆襲を!! 俺は事前に手に入れていたあいつの日記の1ページ目を開いた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加