第1章

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夕方、家に帰るといつも通り妹が僕の部屋で寝ていた。 「あのさ、いつもなんで寝てるわけ?」 聞くといつもすぐに 「だって、匂い好きなんだもん。」 そう答える もういつも、いつも、いつも ある日は好きな人が出来た 妹がなぜか怒った 「私以外に好きな人なんて作らないでよ。」 「僕たちは別に付き合ってるわけじゃないでしょ?」 「私だけを見ていてほしいのっ!!」 いつもの仕返し 妹の部屋に勝手に入って寝ようとしてみた 部屋に入ってみると一面僕の写真で埋め尽くされていた 「なんで勝手に入ってるの?」 「いや、いつも勝手に入ってきてるのに自分の時は怒るんだ」 「別に怒ってないしっ ただ汚いから綺麗にしてからがよかっただけ」 そんなことを言う 翌日から綺麗になっていた一面に貼られていた写真はなくなり、綺麗になっていた 「寝たフリしてやろっと」 ほんの些細ないたずら心から寝たフリを決行した しばらくして妹が帰ってきた 「あれ? 寝てる?」 不思議そうに見始める妹 「全く、ベット使ってもよかったのになんで座って寝てるんですか」 「好きな人が出来ただなんて酷いですよ」 「私はこんなにも愛しているのに」 「好きな人を殺してしまったら嫌いになっちゃうんでしょうか」 「でも、いいです。 ずっと待ってるから」 「ねぇ、起きてるんでしょう?」 おそるおそる顔を上げるとその瞬間に柔らかい感触があった 「・・・・・・っっっ!!!!」 キスされていると気付くのには、そんなに時間はかからなかった 妹が唇を離し、嬉しそうな顔でいう 「愛していますよ、お姉様。」
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