僕が音楽をつづける理由

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その人は20代前半ぐらいで黒髪ショートボブでアイドルにいそうな顔だなと思った。 「あのなんで僕を呼んだんですか?それにあの変なアナウンスはなんですか?」 迷子センターに入るやいなや俺は大きな疑問訴えた。 「ここの店員さん全員に偽物の商品券を渡しにきた人がいたら私に教えてくれって頼んだからです。あ、あと申し遅れました。人生迷子センターのアドバイザーの崎島優衣(さきしま ゆい)です。」 彼女はそういうと少し照れくさそうに笑った。 「偽物だったから使えなかったのか。」 口ではそう言ったが俺は商品券が偽物とかもうどうでもよくなっていた。今ここで起こっている非現実的な出来事にただただ動揺を隠しきれないでいた。 ~ 「あの話止めてもらえますか?」 そう優衣が言うと優衣以外の時間が止まった。時計も動かないしあんなに動揺していた晃希すらなにも言わなくなった。この状態の中では彼女だけが動けるらしい。 「作者でてこいよ!何この設定!!」 すると裏から作者らしき男性が出てきた。 「何ってただの小説だよ。素人が初めてまともに書いた小説なんだから大目にみてよ」 そういいながら男は手に持ってたコーラを飲んだ。 「まずこの髪型とこの服装やだ。変えて。 それにポストに何かありました~。ってやつありがちだよね。」 「書き直すのが面倒くさいそれにそのために文字数使うのかよ。」 「だって作者暇人じゃんそんな暇いくらでもあるよね。変えてよお願い!」 「分かりましたよ。直せばいいんですよね。」 そういうと舌打ちをしながら男は裏に消えていった。 「進めていいですよ」 優衣がそういうと時間が動き出した。 ~
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