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「いいん!?」
「残すよりはええやろ」
そして皿を聖護に渡そうとした時、その手を思わず止めてしまった。
「あ」と開いて待ち構える聖護の口に一瞬フリーズする。
「なっ!?お前何してんねんっ」
「ちょーだい」
「アホかっ。自分で食えっ」
「一回だけでいいから」
な?と可愛く言われ、ぐっと堪えなければならないような気持ちになってしまう俺もどうかと思う。
こうも簡単に絆されて、こいつを調子づかせていすのは紛れもなく自分なのかもしれない。
そんなことをぐるぐると考えてる間にも聖護の口は閉じることなく、俺からの餌を待っている。
「ほ、ほんまに一回だけやしな」
「ん」
聖護は口を開けたまま、こくんっと頷いた。
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