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そのうちに聖護の手の平がシャツの上を這い出して、布一枚を隔てた感触が熱を押し上げる。
「う……あっ……」
「菫梨くん、最初ん時より敏感になったな」
少し緩んだキスの合間、唇が触れるか触れないかの距離で意地悪が始まった。
「そんなんっ、ちゃ、う……んんっ」
脇腹を通過する際にわざとらしく掠めていく指に腰が跳ねる。
嬉しそうに微笑む顔と感じすぎる自覚がある身体が恥ずかしくて、聖護の胸に顔を埋めた。
身体を支えてくれる腕が力強くなって、しがみついていると言ってもおかしくないくらいにくっついた。
「ん、あっ……あ、あ、やぁ、もうっ」
「めっちゃ可愛いなってる」
胸の尖りを指の腹でこりこりと転がされると、目の奥が熱くなってすぐに目尻が湿り始めた。
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