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「夢……かな。菫梨くん優し、い」
「こんな、夢あって……たまるか……んっ」
「そや……な」
色気の無い会話を交わして、笑い合って、あとはただ聖護の手に追い込まれていく。
肩口にかかる聖護の荒ぐ息と声。
抱かれるときはいつも俺ばっかりがぐちゃぐちゃになっているから、こんなに切羽詰まっている聖護を見るのはなんだか新鮮だ。
それと同時に可愛く思えて、ふと目についた聖護の耳を舐めた。
「……う、あっ」
「声……出すぎ」
「と……りくん、ズルい」
そんなの知ったことかと笑うと今度は聖護が攻めてくる。
「な、も、何して……あっ、う」
「菫りく……ここ好きやもん」
「好き……ちゃうっ」
親指の腹で先端をぐりぐりと撫で回され、俺はすっかり余裕を無くした。
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